究極の胸について


渓と號(女)で。

「なんで大きいかなー」
「?」
「胸」
「わからん」
「姉さんに似たのかしらね?」
「どうかな。細胞こそ貰ったものの、俺は早乙女の誰にも似ていないように作られているはずだ」
「なんで?」
「俺と渓がくっつくと困るからだろう。ほら、将来的に近親婚な意味で」
「ああ、成程。でも結局こうなっちゃったらねー(ぺたぺた)」
「そりゃあたしだって可愛いほうがいいんだけどさー(ふにふに)」
「…胸を触るのはよしてくれ(げっそり)」

號(女)と隼人。

「はやとはやとー」
「連呼するな、何だ?」
「おまえ、ボインちゃんが好きなんだってな」
「………」
「違うのか」
「………誰から聞いた」
「竜馬」
「あのバカ…」
「その返事は肯定とみなすぞ」
「好きに解釈しろ」
「さて、そんなボインちゃん大好きっ子の隼人に相談なんだが」
「一昔前のラジオネームみたいなネーミングはやめろ。なんだ?」
「ボインちゃんって、どの位のサイズからなんだ?」
「………」
「渓は難しいのか」
「まあ…少なくともそのカテゴリには入らんな。ただしあの体型はあれで一部のファンに凄まじいまでの支持を得ているのも確かだ」
「マニアックなんだな」
「ありていにいえばそうだ」
「山崎副司令は」
「あのサイズはぶっちぎりトップだ」
「エースか、流石大人の女性は一味違うな」
「(こいつの感心のしどころがわからん…)」
「翔は」
「まずまずいい成績だと思うな」
「うーん、なるほど。ボインちゃん大好きっ子の言うことは一味違う」
「だからその呼称はよせ」
「…で、ここからが本題だが…ぼそぼそ」
「?なんだ声をひそめるな、はっきり喋れ」
「…俺はどのへんだ」
「…は?」
「だから、胸のでかさではどこらへんか、と聞いている。何度も言わすな」
「……あ、え、うぇ?(こいつはなにを言っているんだ)」
「…いや、年齢からして圏外か。いや、変なこと聞いてすまん(とぼとぼ)」
「うわ、え、ちがくて、その(ああ行っちゃうよ!そうじゃないんだって!!!)」

竜馬「不器用な男…」
































やはりすれ違いというのは究極のテーマだと思うのですよ。







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